首都圏賃貸物件の成約数・成約賃料についての市場動向
アットホーム株式会社は、全国不動産情報ネットワークにおいて、2013年10月期の首都圏賃貸物件の成約数・成約賃料についての市場動向を発表しました。
それによると、10月の首都圏の居住用賃貸物件成約数は18,668件で、前年の同月と比較すると3.4%減少と2ヶ月連続のマイナスになっています。
各要素別の詳細は次のようになります。
<1戸あたりの平均賃料>
マンションでは、前年の同月と比較すると3ヶ月連続の上昇、中古は7ヶ月連続で上昇しています。
アパートでは、新築が10ヶ月連続で上昇したが、中古は3ヶ月連続で下落しています。
<成約数>
東京23区のマンションが不振であったため17ヶ月ぶりに減少し、神奈川はマンションが5ヶ月、アパートは4ヶ月連続で減少しています。
一方で、埼玉県は、29ヶ月連続増という好調が続いています。
<1平方メートルあたりの成約賃料>
首都圏平均は、賃貸マンションが2,582円で前年の同月と比較して下落し、賃貸アパートも2,149円でこちらも下落しています。
東京23区で好調であったマンションの成約数が12ヶ月ぶりに減少、神奈川県では4ヶ月連続の減少と、賃貸市場の停滞が続いています。
マンションの1戸あたりの平均賃料が上昇したのは、新築で面積の広い物件の成約が好調であったためで、その分、1平方メートルあたりの賃料は下落しています。
アパートでは、新築物件の供給が増えているために、中古物件の平均賃料が下落する傾向が続いているものと思われます。