賃貸マンションの情報サイトを運営するイタンジ(東京都)は、入居希望者が仲介会社や管理会社のスタッフの同行なしで物件を見られるサービス「セルフ内見」を開始するとのことです。
中小の不動産管理会社の場合、遠方にある物件の内見にスタッフを同行させることが他業務との関係上難しいため、多くの場合、仲介会社がこれを請け負うのが一般的となっています。
この点、スタッフ同行なしの「セルフ内見」なら、入居希望者が直接管理会社とやりとりできるため、仲介会社に支払う手数料を抑制できる可能性があります。
入居者にとっては、業者の都合に関わらず、希望した時間にすぐ見ることができるというメリットがあります。
また、同行する業者スタッフのことを気にせずにゆっくりと見たいという人にはありがたいサービスといえるでしょう。
目に見える課題としては、安全対策の強化が必要となる他、その場で気付いたことをすぐには質問できないという不便さもあります。
管理会社は経費削減になっても、入居希望者に対するサービスが低下するようだと、期待したほど利用者が増えないということも考えられます。
いずれにしても、今後の同行が注目されるサービスであるといえます。
同社はサイト上で約30万件の物件を取り扱っていますが、まずは、約1000件の物件についてこのサービスを開始するとのことです。