前記事「三大都市における新築マンションの収益性の分析結果」についての続きになります。
前記事では、東京とのPERについてでしたが、この記事では、神奈川、埼玉のマンションPERについてです。

<神奈川のマンションPER>
神奈川県の主要駅(武蔵小杉、茅ケ崎、たまプラーザ、横浜)については、全てのマンションPERが前年から上がり、収益は悪化する結果となっています。

ただ、神奈川平均(23.74)と比較すると、横浜(21.26)は神奈川平均を下回り、良好な収益性を維持している他、武蔵小杉(23.83)や茅ケ崎(23.95)も神奈川平均と大きくは違わない状況になっています。

なお、たまプラーザは、直近5年間全てにおいて、神奈川平均を上回っており、特に2013年は2012年の24.41から9.06ポイントも高い33.47となり、急激な収益性の悪化が見られます。

駅名 武蔵小杉 茅ヶ崎 たまプラーザ 横浜 神奈川平均
70㎡価格(万円) 5,960 3,444 5,626 4,841
70㎡賃料(円) 208,442 119,831 140,048 189,788
PER 23.83 23.95 33.47 21.26 23.74

<埼玉のマンションPER>
埼玉県の主要駅(戸田公園、大宮、浦和、志木)の収益性については、浦和および志木は前年からほぼ横ばい、戸田公園・大宮・川口は前年から悪化する結果となっており、全体的に収益性悪化の傾向が見られます。

中でも、大宮のマンションPERは29.34で、埼玉県の平均値26.75を主要駅において唯一上回っています。
なお、大宮を除く4駅のマンションPERは2011年以降については埼玉県平均を下回っており、特に志木は2013年において、県内で唯一、首都圏平均(23.98)を下回る結果となっています。

駅名 戸田公園 大宮 浦和 志木 川口 埼玉平均
70㎡価格(万円) 3,819 4,955 4,359 3,346 4,165
70㎡賃料(円) 119,634 140,716 145,739 123,798 136,347
PER 26.60 29.34 24.93 22.52 25.46 26.75