グローバル・ワン不動産投資法人は、スフィアタワー天王洲を売却すると11月29日に発表しました。
スフィアタワー天王洲の譲渡価格は95億円とのことなので、帳簿価格の103億8,300万円を下回り、約13億円の売却損が発生します。
この売却損については、近鉄新名古屋ビルの譲渡によって得られる約23億円の売却益で相殺するとのことで、譲渡に伴う平成 26年3月期の運用状況の予想に修正はないとのことです。
この度の譲渡の理由としては、スフィアタワー天王洲は築年数が20年を超えるため、修繕費やリニューアル工事費等にコストをかけても最新ビルの性能に及ばないこと、大口テナントの退去により稼働率が40%台に低下していることをあげています。
オフィス特化型のグローバル・ワン不動産投資法人は、立地に優れ、築年数が浅く、大型の優良物件を厳選して取得、質の高いポートフォリオの構築を目指すJ-REITです。
東日本大震災以降のオフィステナント市場では、最新の耐震性能などを備えた物件に対するニーズが高まっています。
グローバル・ワン不動産投資法人は今後、この方向性における優良物件を取得し、業績の成長につなげていく方針とのことです。
リートの金融商品としての高い利回りは物件の評価にかかっています。
不動産市場における不動産投資法人の影響はすでに大きなものとなっているため、新築物件が次々と供給される中、その動きが注目されています。