鉄筋コンクリート造のメリット

<火災に強い>
コンクリートは不燃材料で、通常、鉄筋コンクリート造の建物は耐火建築物になります。
ただ、構造材は燃えなくとも、内装や家具には燃えるものもあるので、火事になる可能性はあります。
1戸が火災になった場合、住戸ごとに耐火構造の壁で区画されているため、開いている窓から火の子が侵入するなどがなければ、隣や上下階の住戸に火災が広がることはありません。

<地震に強い>
築浅の鉄筋コンクリート造は耐震性に優れているのが一般的で、免震構造の物件も少なくありません。
1981年の新耐震基準は大きな改正でしたが、その後も構造計算の仕方等で細かな変更が加えられ、より耐震性の高いものとなっています。

<防音・遮音性能が高い>
コンクリートは重量があるため、防音・遮音性能に優れていますが、たたくなどの直接の衝撃は伝わってしまうので、床には遮音置床の施工をするのが基本です。
都心では、窓などの開口部は防音サッシになっているのが一般的で、幹線道路に隣接していたとしても室内は静かです。

<断熱性能が高い>
エアコン付きの場合、住戸の断熱性能が高ければ、エアコンの使用頻度が低くなるため、通常は長くもつことになります。

鉄筋コンクリート造のデメリット

<修繕が容易ではなく、高額になる場合も多い>
鉄筋コンクリート造において、もっとも多い不具合は漏水によるものです。
建物の経年劣化によるものから、施工不良や適切でない設計など、様々な原因があり、築後20~30年経過して発生するものから、築浅にもかかわらず発生するケースもあります。
また、一口に漏水といっても、雨漏りだけではなく、排水管の破損から結露まで原因も様々で、不具合のある箇所の特定が容易ではない場合も多く、修繕費用も高額になります。

<固定資産税が高い>
同じ床面積の場合、鉄筋コンクリート造の固定資産税は木造の5割増しになります。

物件の構造の関連記事