物件紹介や物件管理に優れた力を持つ不動産業者であって、かつ個人投資家にとって良い不動産業者と付き合っていければ事業にとって大きなプラスになるでしょう。
不動産業者の多くは法人ですが、大きな会社になれば、優れた不動産業者の条件として挙げた次の事項に当てはまる場合がほとんどだと思います。
1.物件情報を多く持っている
2.金融機関との間に太いパイプがある
3.物件管理において多くのノウハウを持っている
ただ、これだけでは良い不動産業者かどうかを知るには不充分です。
個人投資家にとって良い不動産業者とは、上記に加え、物件に関するいい情報ばかりでなく、悪い情報もきちんと説明してくれる業者、ということになります。
可能性はどうあれ、発生が予想される問題などについて事前に説明をしないという業者は信用できません。
例えば、家賃収入によるメリットの話ばかりをして、空室リスクなどのデメリットについてはあまり触れないなど。
そして、これに加えて、顧客の事情を第一に考え、よく話を聞いてくれた上で適格なアドバイスをしてくれる業者、ということになります。
不動産業者も企業なので、仲介手数料などの売上を上げるのが目的になるのはやむをえないのですが、それが第一になってしまい、客の話をほとんど聞かずに自分に都合のいい物件ばかりを勧める、という担当者が少なくないという実状もあります。
長期的なインカムゲインを考えている客に、キャピタルゲイン狙いの物件を強引に勧めるなど。
自社の決算時期に合わせて、考える時間も与えずに無理なスケジュールを組んで進める、というケースもあるので注意が必要です。