不動産投資による収入には、大きく分けて、キャピタルゲインとインカムゲインの2種類があります。
キャピタルゲイン
一般的には、株式や債券などの資産の価格上昇による利益のことをいいます。
不動産投資の場合、不動産を購入し、それを売却することによって得られる利益がキャピタルゲインになります。
バブル時代のようにインフレが続き、不動産の価値が右肩上がりに上昇している時はいいのですが、昨今のように長期的にデフレが続いている経済状況ではキャピタルゲインを狙うのはかなり難しいことであるといえます。
インカムゲイン
株式投資の場合は配当、債券や預貯金の場合は利息で得られる利益のことをいいます。
不動産投資の場合、所有している不動産物件を他人に貸し、家賃収入を得ることによって出した利益がインカムゲインになります。
不動産投資といえば、このインカムゲインによって収益を得る方法を指すのが一般的です。
キャピタルゲインとインカムゲイン
これから不動産投資を始めようとする人が、いきなりキャピタルゲインをめざすのには無理があります。
キャピタルゲインが見込める物件が少ないだけでなく、その情報を得ること自体が難しいというのが実状です。
まずはしっかりとした収支計画の元に長期的なインカムゲインをめざします。
その出口戦略の一つとして売却も考慮しておき、売却のチャンスが訪れたら売却し、結果的にキャピタルゲインが得られる、という流れが無理のないものとなります。
着実にインカムゲインをあげていけば、その物件の価値も高まり、キャピタルゲインに結び付いていくという考え方をすれば間違いありません。
着実な賃貸経営をしていくうちに、よい不動産業者と出会い、その業者とのつき合いを深めていくことによって優良物件の情報を得ることができる可能性もあります。
全ては確実な不動産事業の運営にかかっているわけです。