不動産への投資意欲はここ10年ほど増加傾向にあり、高い状態で推移しています。
長期の安定した収入が見込める上に、資産を形成できるというのがその理由の一つですが、様々なリスクがあるのはご存じのとおりです。

不動産投資におけるリスクの一つに地震や火事による災害リスクがあります。
このうち地震については、東日本大震災の発生以降、大きく取り上げられ問題視されるようになってきました。
一部にはこれで不動産への投資が激減するのではないかという見方もありましたが、実際には、不動産投資で収益を出している人で撤退した人はごく少数であるだけでなく、新規参入する人も増加傾向にあるようです。

このような傾向の大きな原因の一つとなっているのは、2000年頃から続いてきたデフレ経済によるサラリーマンの給料の減少であるといわれています。
つまり、災害リスクがあるとしても、それより老後や将来への不安がまさっているという現実があるのです。

ここ10年ほど、新規参入者の増加によって不動産投資環境も変化してきました。
インターネットの普及によって全体としての物件情報は増えているにもかかわらず、優良物件の情報は得にくくなっています。
また、新規参入者が増えれば、当然うまくいかない人も増えるわけで、そのことによって金融機関の融資時の審査も厳しくならざるをえません。

今後は、しっかりと勉強をした上で、しっかりと調査も行うという取り組み方でないと、思ったような結果が出ないという時期が続くものと思われます。
不動産投資で安定収入を得て資産を増やすことが目的なら、間違っても、不動産業者に勧められるまま、ろくに勉強・調査もしないで投資用ワンルームマンションを購入してしまう、ということだけはしてはなりませんね。

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