不動産投資の場合、月々の家賃収入が入らなければ、毎月のローン返済から管理費用や固定資産税まで、かかる費用は全てオーナー自らが支払わなければなりません。
この状態が続けば、遅かれ早かれいずれは破綻してしまいます。
したがって、空室リスクはもっとも深刻なリスクの一つであり、是が非でも避けねばなりません。

空室リスクに対する対策

空室リスクに対する対策としてはいくつかありますが、対策を講じるべき時期によって分けることができます。
対策には比較的簡単にできるものと、後からではなかなか難しいものがありますので、前もって充分な知識を持っておくことが必要です。

<購入時に講じる対策>
空室が発生する原因の多くは、物件の立地や家賃等の条件にある場合が多いといえます。
そういう場合には家賃や敷金等を下げて対応することになりますが、事前の調査をしっかりやれば回避できる場合がほとんどです。
家賃を下げた場合、持ち出しが発生するかもしれず、事業計画そのものを見直すことにもなりかねません。
物件自体の調査はもちろんのこと、周辺の状況や家賃の調査も怠らないことが重要です。

<事業開始時に講じる対策>
賃貸の客付けに実績のある不動産管理業者に依頼して、広告宣伝費を使って空室を埋める必要があります。
賃貸開始時に不動産管理会社を選ぶ時にこのことが重要になりますが、現在契約している業者の対応に不満がある場合は、管理業者を替えることも視野に入れて対応策を考える必要があります。

また、サブリース契約を結ぶという方法もあります。
サブリースの場合、家賃の10~20%ほどの経費がかかりますが、空室リスクからは解放されます。
サラリーマン大家の場合、対応する時間が限られていることもあり、事業計画が問題ないのであれば、サブリースは有力な選択肢の一つになります。

<運営時に講じる対策>
運営開始してからは、建物の管理や付帯設備を充実させることによって空室リスクを減らすということが考えられます。
リフォームを行って外装をきれいにしたり、行き届いた清掃で美観を保つことはとても重要です。
また、ニーズの多いエアコンやインターネット回線を装備することによって空室リスクを低くすることができます。

不動産投資のリスクの関連記事