家賃滞納リスクは入居者が家賃を払わないというリスクで、当然それによって損失が生じることになります。
同じく家賃が入らない空室リスクの場合は、家賃を下げるなりして入居者を確保すれば解決しますが、家賃滞納リスクには、家賃を滞納しながら長期間居座られたり、家賃をためるだけためて夜逃げされるなど様々なケースがあり、解決も一筋縄ではいかない場合もあるので注意が必要です。
夜逃げされた場合、家賃の損失の他、現状回復費用がかかるケースも少なくないので、損失が非常に大きくなることも少なくありません。
＜家賃滞納が発生した時の対処＞
家賃の滞納が発生したら、すぐに催促し、その棟を内容証明で通知します。
これで連絡がない場合は連帯保証人に連絡して滞納を解消するよう努めます。
いずれにしても、家賃の滞納が発生した場合は放置せずに速やかに対処し解決することが重要で、放置すればするほど問題も損失も大きくなるのが一般的です。
したがって、普段から必要な手続きを調べて準備しておくことが必要です。
＜家賃滞納リスクへの対策＞
家賃滞納が起こってからではなく、事前にできるだけの対策をしておくことが重要になります。
募集を依頼している不動産管理会社については、審査をきちんとしてくれて、よい入居者を選んでくれるところを選ぶ必要があります。
入居者を入れれば手数料収入になるので、入居希望者があった場合、あまり審査をせずに決めてしまう業者も残念ながら存在しますので。
＜家賃滞納保証サービスの利用＞
家賃滞納リスクへの対策として、家賃滞納保証サービスの利用も選択肢の一つになります。
滞納保証サービスは、家賃や共益費の滞納があった場合に滞納された金額を入居者に替わって建て替えてくれるサービスで、不動産管理会社が賃貸管理業務のオプションの一つとして提供しているケースが多いようです。
この場合は管理料が少し高めになりますが、トラブルが起こった場合のリスクを考えて利用するかどうかを考えればいいでしょう。
ただし、家賃を立て替えてくれる期間にも限度があるのが一般的で、問題の解決までやってくれるかどうかは管理契約にもよりますので注意が必要です。
滞納保証サービスには家賃だけでなく現状回復費用やその他の費用も対象になるものもありますので、こうしたいろいろなサービスについてよく調べておくといいでしょう。
