空室によるリスク

賃貸物件である以上は、条件の良し悪しにかかわらず、必ず空室になる期間が発生するのが一般的です。
ただ、好立地・好条件の物件なら空室によるリスクは低いのですが、そういう物件でも周囲の状況の変化によって条件が悪くなる場合もあります。
近くにもっと条件のいい物件ができたり、住環境を悪くするようなものができたりすることもあるので、周囲の情報には敏感になっておく必要があります。
そうすれば、早めに打てる対策もあります。

建物の老朽化によるリスク

鉄筋コンクリート造の建築物の場合、一般的な寿命は50~60年程度であるといわれています。
ただ、建物の建設時の社会状況や建物のある場所によっても寿命は変わってきます。
バブル期など工事が集中した時期に建設された建物の品質は、その他の時期に建設された建物よりは低いのが一般的です。
また、海に近い場所にある建物は塩害による影響を受けやすく、対策を施していない限りは鉄筋の錆び等による建物強度の劣化が、内陸部にある建物よりは進む可能性が高いといえます。
30年程度で建て替えが必要になるような鉄筋コンクリート造の建物も存在するのですが、素人の目視では判断が難しく、購入を検討する際には建築士などの専門家の意見も聞いた方が安全であるといえます。

家賃滞納・入居者トラブルによるリスク

賃貸物件の経営で問題となるのは、家賃滞納や入居者のトラブルなどです。
滞納は放置せずに請求をしっかりと行い、契約書に則った退去勧告をする必要もあります。
専業大家であれば対応する時間がありますが、兼業大家の場合、こうした問題に迅速に対応できない可能性が高いため、運営業務は賃貸管理会社へ代行委託した方がいい場合も少なくありません。

流動性の低さによるリスク

不動産投資の場合、金融商品がすぐに現金化できることに比べると、売却して現金化するまでにかなりの長い時間がかかります。
これを流動性の低さといい、急にお金が必要になったとしても、すぐには対応することが難しいというリスクがあります。
だからこそ、不動産投資には慎重な検討が必要なのです。

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